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KitとGetResponseを比較:メルマガ中心か、販売の流れまで作るかで選ぶ

ブログやSNSの読者が増えてきて、メールで直接届ける手段を持ちたくなった。そんなときによく比べられるのが、Kit(旧ConvertKit)とGetResponseです。

どちらもメール配信サービスですが、得意なことははっきり違います。Kitは文章中心のメルマガ(ニュースレター)を続けるためのサービス、GetResponseはLPやウェビナーまで含めて、販売の流れを作るためのサービスです。

この記事では、どちらが優れているかではなく、自分の使い方にどちらが合うのか、どちらも要らないのはどんな場合かを、条件ごとに整理します。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 自分の使い方に、KitとGetResponseのどちらが合うか
  • 料金の比較と、料金に影響する「読者の数え方」の違い
  • 契約する前に確かめておきたい4つのこと

情報の確認日:2026年10月24日。機能と料金の数え方は、各社の公式情報をもとに書いています。実際に操作して確かめた内容ではありません。プランや料金は変わることがあるため、契約前に公式の料金ページで確認してください。

先に結論:使い方別の選び方

使い方 先に検討したいツール
ブログやSNSの読者に、週1〜2回メルマガを届けたい Kit
有料のメルマガや教材を、配信サービスの中で販売したい Kit
集客用のLP、ウェビナー、販売後のフォローメールを1つのサービスにまとめたい GetResponse
読者層がまったく違う複数の事業を、別々の名簿で運用したい GetResponse
メールを送るのは年に数回だけ どちらも不要なことが多い(後述)

KitとGetResponseの主な違い

比べる点 Kit GetResponse
中心になる使い方 文章中心のメルマガ LPやウェビナーを含めた、販売の流れづくり
読者の数え方 同じ読者は、何度登録しても1人 リストごとに数える。別のリストにも登録すると2人分
メールのデザイン 文章が中心のシンプルなメール 画像やボタンを使った、デザイン性の高いメール
集客用のページ 登録用のシンプルなページとフォーム 集客用のLPと、離脱を防ぐポップアップ
ウェビナー なし(使うなら別のサービスと連携) CreatorとEnterpriseは標準。StarterとMarketerは有料オプション
自動配信 タグを使った配信の流れを、図で確認しながら組める ページの閲覧やカートに残った商品など、Web上の行動に合わせて送れる
販売の機能 有料のメルマガやデジタル商品を販売できる LP、ウェビナー、自動配信を組み合わせて販売の流れを作る
複数の事業の運用 まったく別の事業を完全に分けて運用するのは難しい 独立したリストで、事業ごとに並行して管理できる
読者を増やす仕組み ほかの発信者と紹介し合うCreator Network 同じような紹介の仕組みはない

使える機能はプランによって違います。表の内容は公式情報をもとにした概要なので、細かな条件は各社の料金ページで確認してください。

料金の比較(2026年10月24日時点)

どちらも、読者(連絡先)の数が増えるほど料金が上がります。自動配信が使える有料プランを、読者1,000人と5,000人の例で比べると次のとおりです。

比べる点 Kit GetResponse
無料プラン あり(読者1万人まで。自動配信は使えない) あり(連絡先500人まで)
無料で試す方法 無料プランで始められる。CreatorとProは14日間無料で試せる(カード登録不要) 有料プランを14日間無料で試せる
有料プラン Creator、Pro Starter、Marketer、Creator、Enterprise
自動配信の流れの数 Creator以上で無制限 Starterは1つまで。Marketer以上で無制限
読者1,000人・年払い Creator:月あたり$33(年$390) Starter:月あたり$15.58(年$186.96)
Marketer:月あたり$48.38(年$580.56)
読者5,000人・年払い Creator:月あたり約$74(年$890) Starter:月あたり約$44(年$531.36)
読者5,000人・月払い Creator:$89/月 Starter:$54/月
年払いの割引 月払いより約17%安い 月払いより18%安い
同じ読者の数え方 重ねて数えない リストをまたぐと2人分
  • 料金はドル表示で、税は含みません。表示される通貨や金額は、見る国や為替によって変わることがあります。
  • 期間限定の割引は含めていません(確認した時点では、KitのProに初年度25%引きがありました)。
  • 金額は、各社の公式の料金ページで読者数を1,000人と5,000人にしたときの表示です。年払いの合計が表示されていないものは、月あたりの金額の12か月分です。自分の読者数での料金は、料金ページで人数を変えて確かめてください。

表の金額だけを見るとGetResponseのStarterがいちばん安く見えますが、Starterで作れる自動配信の流れは1つまでです。登録の入口ごとに別のステップメールを送るなど、自動配信を複数使うならMarketer以上が必要になり、読者1,000人ではKitのCreatorより高くなります。逆に、読者が1万人までで自動配信が要らないなら、Kitは無料プランのまま始められます。

選ぶときの3つの基準

1. 何を中心に送るか

文章中心のメルマガを定期的に届けたいのか、画像を使った販促メールやLPを組み合わせて商品を売りたいのかで、合うサービスが変わります。

  • Kit:文章を中心にしたメールを書いて届けることに、機能を絞っています。
  • GetResponse:メール配信に加えて、LPの作成、ウェビナー、Web上の行動に合わせた自動配信など、販売の流れを作る機能をまとめて持っています。

2. 読者をどう数えるか

どちらも、読者(登録者)の数に応じて料金が上がります。違うのは、同じ人が複数の場所から登録したときの数え方です。

  • Kit:同じ読者を重ねて数えません。登録フォームや特典を複数用意し、同じ人が何度登録しても1人として扱われます。
  • GetResponse:読者をリスト(名簿)ごとに管理します。同じ人が別のリストにも登録すると、2人分として数えられます。

登録の入口を増やす予定がある場合や、事業ごとに名簿を分ける予定がある場合は、この違いが毎月の費用に表れます。

3. ウェビナーやLPまで1つにまとめたいか

GetResponseではウェビナーも使えますが、標準で付くプランは限られます。

  • Creator、Enterprise:標準で使えます。
  • Starter、Marketer:有料のオプションを追加すると使えます。
  • Free:最初の30日間など、制限付きで使えます。

ウェビナーを目当てにGetResponseを選ぶなら、どのプランが必要かを先に確かめてください。Kitにはウェビナーの機能がないため、使うなら別のウェビナーサービスと組み合わせます。

Kitの向き・不向き

公式情報に基づく主な特徴

  • 文章を中心にしたシンプルなメールを書きやすい画面
  • 読者に「タグ」を付けて、興味ごとにメールを送り分ける機能
  • 「特典を請求した人にタグを付け、続けて案内メールを送る」といった自動配信の流れを、図で確認しながら組める画面
  • 有料のメルマガやデジタル商品を、Kitの中で販売する機能
  • ほかの発信者と、登録完了の画面などでお互いを紹介し合う仕組み(Creator Network)

向いている人

  • ブロガー、ライター、講師、個人のクリエイターなど、自分の発信を続けて読者との関係を育てたい人
  • 管理画面の設定より、メールの文章を書くことに時間を使いたい人
  • 特典や登録フォームを複数用意しても、同じ読者を重ねて数えない料金体系で運用したい人

向いていない人

  • 画像を多く使った、ネットショップの販促メールのようなデザインのメールを送りたい人
  • 商談や案件の進み具合の管理(CRM)まで、同じサービスで行いたい人
  • ウェビナーまで1つのサービスで完結させたい人

GetResponseの向き・不向き

公式情報に基づく主な特徴

  • 写真やボタンを配置して、デザイン性の高いメールを作れるエディタ
  • 集客用のLPと、離脱を防ぐポップアップを作る機能
  • 「料金ページを何度も見た人」「カートに商品を残した人」など、Web上の行動に合わせて自動でメールを送る機能
  • ウェビナーを開催する機能(使えるプランは「選ぶときの3つの基準」を参照)
  • 読者を独立したリストに分けて、複数の事業を並行して管理する機能

いくつかの機能は、使えるプランが限られます。使いたい機能がどのプランに含まれるかは、公式の料金ページで確認してください。

向いている人

  • 集客用のLPからウェビナー、販売後のフォローメールまでを、1つのサービスにまとめたい事業者
  • LPの作成、メール配信、ウェビナーのサービスを別々に契約していて、管理の手間を減らしたい人
  • 読者層や商品がまったく違う複数の事業を、名簿を分けて運用したいチーム

向いていない人

  • メルマガを書いて届けることが中心で、販売の仕組みまでは必要ない人
  • 登録の入口やリストを増やす予定があり、同じ読者の重複で費用が増えるのを避けたい人
  • 設定に時間をかけず、すぐに配信を始めたい人(機能とメニューが多く、最初の流れを作るまでに覚えることが多めです)

どちらも選ばなくてよい場合

  • メールを送るのが年に数回だけ:自動配信や読者の分類が要らないなら、毎月の費用に見合わないことがあります。すでに使っているメールソフトや、ネットショップや予約サービスに付いている一斉送信の機能で足りないか、先に確かめてください。
  • 悩みが「迷惑メールに入る」ことだけ:届きにくさの原因は、配信サービスではなく、送信元ドメインの認証(SPF・DKIM・DMARC)を設定していないことや、使われていないアドレスが名簿に残っていることにある場合があります。乗り換える前に、ドメインの設定と名簿の整理を見直してください。
  • 送りたいのが購入完了やパスワード再設定の通知:こうしたシステムからの通知メール(トランザクションメール)には、KitやGetResponseのようなマーケティング向けのサービスではなく、通知メール専用の配信サービスを使うのが一般的です。

実際の使い方の例

Kit:ブログの読者をメルマガにつなげる

  1. ブログ記事の下に、Kitの登録フォームを置く
  2. 記事のテーマに合わせて、登録した読者にタグを付ける(例:「メール配信に興味あり」)
  3. 登録直後の数日間、自己紹介と過去の人気記事を案内するメールを自動で送る
  4. 以後は週1回のメルマガを送り、タグごとに内容を出し分ける
  5. 読者が増えてきたら、有料のメルマガや教材をKitの中で販売する

文章を書いて届けることが中心の、個人の発信者に合う流れです。ブログの下書きや資料の整理まで含めた組み合わせは、組み合わせの「個人向けの構成」も参考にしてください。

GetResponse:LPからウェビナー、販売までを1つにまとめる

  1. 広告やSNSから、無料の説明会(ウェビナー)を案内するLPに誘導する
  2. LPで登録した人に、説明会の案内と前日のリマインドを自動で送る
  3. 説明会のあと、参加した人と参加しなかった人に、それぞれ別のフォローメールを送る
  4. 料金ページを見たのに申し込んでいない人に、個別の案内を送る

LP、ウェビナー、メールを別々のサービスでつなぐ代わりに、1か所で管理する流れです。ウェビナーを使えるプランは、先に挙げたとおり限られます。

契約前に確認しておきたい4つのこと

  • 半年〜1年後の読者数で、月額の費用を試算したか:どちらも読者の数に応じて料金が上がります。いまの人数だけでなく、増えたときの費用も確かめておきます。GetResponseでは、リストをまたいだ重複も人数に入ります。
  • 使いたい機能が、契約するプランに含まれているか:自動配信の条件分岐、LP、ウェビナーなどは、プランによって使える範囲が違います。
  • いま使っているツールとつながるか:ブログ(WordPressなど)、ネットショップ、決済サービスと、公式の連携やZapierなどの連携サービスでつながるかを確認します。つながらないと、登録者のデータを手で移す作業が残ります。
  • 無料プランや試用期間で、テスト配信まで試したか:自分宛てにテストメールを送り、スマートフォンで改行やレイアウトが崩れないか、管理画面で迷わないかを確かめます。

よくある質問

初めてメール配信を始めるなら、どちらが扱いやすいですか?

メルマガを書いて届けることから始めたいなら、機能を絞っているKitのほうが、最初に覚えることは少なくて済みます。LPやウェビナーを含めた販売の流れを最初から作りたいならGetResponseが候補になりますが、機能が多いぶん、流れを組み上げるまでに時間がかかると考えておいてください。

あとから別のサービスに乗り換えられますか?

読者のメールアドレスは、多くの配信サービスでCSVファイルの書き出し・読み込みができます。手順は各サービスの公式ヘルプで確認してください。一方、次のものは移した先で作り直すのが一般的です。

  • 自動配信の流れ(ステップメールや条件分岐)
  • 作成したLPや登録フォーム(サイトに埋め込んだコードの差し替えも必要)
  • これまでの開封率やクリック率などの配信レポート

自動配信やLPを作り込むほど、乗り換えの手間は大きくなります。最初に、自分の発信の形に合うほうを選んでおくと、あとで困りません。

日本語で使えますか?

日本語のメールを書いて送ることはできます。管理画面の表示言語やサポート窓口が日本語に対応しているかは変わることがあるため、公式サイトで確認してください。英語の画面に抵抗がある場合は、無料プランや試用期間のうちに管理画面を触って確かめておくと安心です。

まとめ

  • Kit:文章中心のメルマガを続け、読者との関係を育てたい個人の発信者向け。同じ読者を重ねて数えない。読者1万人までは無料プランで始められる。
  • GetResponse:LP、ウェビナー、自動配信まで、販売の流れを1つにまとめたい事業者向け。自動配信を複数使うならMarketer以上。リストをまたぐと同じ読者も別々に数える。ウェビナーが標準で付くのはCreatorとEnterprise。
  • どちらも不要な場合:送るのが年に数回だけなら、契約しない選択もある。

それぞれの向き・不向きは、ツールのページにもまとめています。


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